万引き犯が警備員を負傷させた場合の「事後強盗致傷罪」とは?

🚨【危機管理の徹底】警備業務における「暴行による事後重罪化」リスクと「生命>財物」原則
1. 導入:事件から学ぶ「逮捕回避の暴行」リスク
📈 1-1. 社会的背景:増加する危険行為と警備リスク
最近、スーパーマーケットで発生した、窃盗犯が逃走時に警備員を負傷させたという事件は、警備業界全体にとって、いかなる業務においても「暴行による危険」が潜んでいることを示しました。
経済情勢の変化や社会のストレス増加に伴い、不審者や不法侵入者が「逮捕を免れようと暴行」に及ぶリスクは、貴社が手掛ける**施設警備**や**交通誘導**の現場にも常に存在します。この暴行は、単なる公務執行妨害や傷害ではなく、極めて重い罪に発展する可能性があるのです。
1-2. 警備員は現場の「安全の要」
私たち警備員は、施設や交通の安全を担保する「安全の要」です。しかし、その職務を遂行する上で、自身の身の安全を守るための正確な知識と冷静な判断が不可欠です。本記事では、この暴行がいかに重い罪に繋がるかを法的に解説し、すべての警備員が遵守すべき**「安全行動原則」**を再確認します。
2. 法的側面:逃走時の暴行は「強盗罪」に化ける
📜 2-1. 警備員への「暴行」が招く事後強盗罪
先の万引き事件で適用される可能性がある「事後強盗罪」(刑法第238条)の規定は、貴社の警備業務においても適用される可能性があります。
事後強盗罪は、「**逮捕を免れるために、暴行又は脅迫をしたとき**」に成立します。 例えば、以下のようなケースで、強盗罪として論じられる余地があります。
- 施設警備の例: 施設内に侵入した不審者が、退去を命じた警備員に抵抗し、突き飛ばして負傷させた。
- 交通誘導の例: 危険行為で停止を求めた運転手が、逮捕を恐れ、警備員を車で撥ねて逃走を図った。
⚖️ 2-2. **強盗致傷罪**の**量刑**と警備員への暴行に関する**判例**
警備員への暴行により怪我を負わせた場合、罪は最も重い部類に入る「強盗致傷罪」が適用されます。
| 罪名 | 法定刑(量刑) |
|---|---|
| 強盗致傷罪 | 無期または6年以上の拘禁刑(懲役) |
【判例が示す事後強盗罪の適用事例】
1. 逃走車両による衝突事案:交通誘導や施設外周の警備において、警備員の制止を振り切って車を発進させ、警備員を衝突させ負傷させた事案では、「逮捕を免れるための暴行」と認定され、事後強盗致傷罪が適用されています。
2. 凶器を用いた脅迫事案:施設内への不法侵入者が、警備員に確保されそうになった際、凶器をちらつかせた事案では、怪我がなかったとしても「脅迫」として事後強盗未遂罪が適用されています。
軽い行為でも、その目的が逮捕回避であれば重罪化することを肝に銘じる必要があります。
3. 【生命>財物】貴社の警備業務に共通する安全行動原則
🛡️ 3-1. 事故・事件対応の「生命>財物・業務」原則を徹底
五輪警備保障は、すべての業務において、「生命の安全」を最優先とする判断基準を徹底します。警備員自身の安全を確保できなければ、お客様や第三者の安全も守ることはできません。
- 無理な接触を避ける: 不審者、不法侵入者、危険運転者など、抵抗が予想される相手との無理な接触は絶対に避けてください。自身の安全確保(退避、安全な間合いの維持)を最優先とします。
- 「安全圏」の確保: 犯人や危険源との間に**常に安全な距離(3メートル以上)**を意識し、不測の事態に備えていつでも退避できる位置取りを確保します。
3-2. 確保よりも優先すべき「情報収集」と「通報」
現場での対応は、訓練を受けた警察官に委ねるべきです。警備員が最も注力すべきは、「確実な証拠保全」と「警察への正確な情報提供」です。
- 状況の正確な把握: 犯人の人相、服装、車両の車種やナンバー、逃走方向など、検挙に繋がる情報を冷静に記録します。
- 迅速かつ明確な通報: 警察(110番)と管理者へ、上記の情報を**即座に、かつ正確に**伝達します。
- 現場の保全: 負傷者がいる場合は救護を最優先し、犯人が落とした物などには触れず、警察の到着まで現場を保全します。
4. 警備のプロとして、安全と技術で危険に備える
💻 4-1. AI・画像解析技術による「事前抑止」
人の目だけによる警備の限界を超えるため、五輪警備保障はDXを推進しています。
- 不審行動の早期検知: AIカメラが「立ち入り禁止区域への接近」「不審な長時間徘徊」などの**異常行動パターンを自動で認識**し、事件発生前に警備員へ警告を発することで、未然に犯罪を抑止します。
- リアルタイム追跡と情報共有: 逃走時も、AIが動線を自動で追跡・記録し、離れた位置にいる警備員や警察と情報を瞬時に共有できるため、**警備員が危険な深追いをせずに済む**体制を構築しています。
🧑🎓 4-2. 警備員の質の向上とサポート体制
技術だけでなく、警備員の「人財」を最大限に守るための投資を惜しみません。
- 専門教育の徹底: 交通誘導、施設警備それぞれの専門分野に加え、危機管理、暴行回避のための実地訓練を定期的に実施しています。
- 「人」への手厚いサポート: 適切な安全装備の提供、手厚い傷害保険の加入、さらには事件発生後の心理カウンセリングなど、**警備員が安心して長く働ける体制**を充実させています。
5. 結び:安全と安心を守る五輪警備保障の決意
今回の事件で示されたように、警備業は常に危険と隣り合わせの職業です。しかし、この危険を乗り越えて、社会に**安全**と**安心**を提供するのが、私たち五輪警備保障の揺るぎない使命です。
私たちは、技術の力と人の力の融合により、現場の安全を最大限に高め、警備員自身、そしてお客様の安全を守る警備品質の向上に邁進し続けます。
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