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ヘルプマークが「カモ」の目印に。繁華街に潜む、ファッション利用の代償

ヘルプマークが「カモ」の目印に。繁華街に潜む、ファッション利用の代償

その「赤」は、飾りじゃない。――難病を経験した私が伝えたい、ヘルプマークの真実

最近、街中やSNSでヘルプマークをファッションの一部や、自分の心の拠り所として身に着けている若者をよく見かけます。

かつてこのマークを「命綱」としていた一人として、その光景を目にするたびに、言葉にならないほど悲しく、やりきれない思いが込み上げてきます。

「仕方なく」手に取った、あの日の記憶

私は以前、指定難病を患っていました。外見からは分かりませんが、当時は電車で数分立っていることすらままならず、いつ倒れてもおかしくない不安と隣り合わせの毎日でした。

正直に言えば、若くしてあのマークを付けることには強い葛藤がありました。できれば付けたくなかった。それでも、社会の中で「物理的に動けない自分」を守り、周囲に配慮をお願いするために、まさに「背に腹は代えられない」という思いで、仕方なく手に取ったのです。

静寂な電車内の優先席とヘルプマーク

あの赤いマークは、私にとってはおしゃれでも何でもない、切実な「SOS」そのものでした。

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「お守り」や「居場所」を求めるための道具ではない

最近では、孤独感やメンタルの不調から「誰かに気付いてほしい」「優しくしてほしい」という願いを込めて、このマークを身に着ける方もいるようです。しかし、ヘルプマークは本来、「精神的な孤独を埋めるためのツール」ではありません。

もし、心の隙間を埋めるための「お守り」として消費されてしまえば、周囲が差し伸べる手との間に大きなズレが生じます。このミスマッチが繰り返されることで、最終的にはマークそのものが無視されてしまう社会になってしまう……。それは、本当の意味での弱者が切り捨てられる社会です。

「カモの目印」になっていないかという懸念

もう一つ、私が警備の現場を知る身として危惧しているのは、その無防備さです。新宿のような混沌とした街で、もし「構ってほしい」という理由でマークを付けている人がいたら、悪意を持つ人間にはどう映るでしょうか。

都会の雑踏で背後からの視線を感じるヘルプマークを付けた若者

彼らにとって、あの赤いマークは善意のスイッチではありません。「私は今、精神的に弱っています」「付け入る隙があります」という、ターゲットの脆弱性を教えてくれるラベルに見えてしまうのです。本来守るためのマークが、皮肉にも悪意を呼び寄せる「カモのマーキング」に成り下がっている。その現実は、あまりにも危険です。

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結びに代えて

幸いなことに、私は緩和療法によって症状が改善し、今はマークを付けずに歩けるようになりました。あの頃の不自由さを知っているからこそ、今、健康で自由な体があるのなら、その赤いマークは「本当に必要な誰か」のために空けておいてほしいと願わずにはいられません。

自分を守るのは、マークではなく自分自身の想像力と自衛意識です。この「命のサイン」が、本来の目的で正しく使われる社会であってほしいと切に願います。

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