日常にはない「言葉の重み」警備のプロが現場で使い分ける、実務用語の裏側

日常にはない「言葉の重み」
警備のプロが現場で使い分ける、実務用語の裏側
警備員の報告書や無線連絡を聞いていると、普段の生活ではまず耳にしない「硬い言葉」が飛び交うことがあります。
これらは単に格好をつけているわけではありません。法的な責任を明確にし、一分一秒を争う現場で「正確な事実」を伝えるための、研ぎ澄まされた道具なのです。
1. 「物」の扱いが法を左右する
「店舗出口にて対象者を捕捉。所持品から贓物(未精算の衣類3点)を確認しました」
万引き事案などで、その物品が「盗まれたものである」という法的な性格を指します。警察への引き継ぎの際、この贓物の特定が逮捕や立件の決め手となります。
「警察官が到着するまで、現場の証拠品を安全のために領置しました」
ただの「預かり」ではありません。証拠としての価値を損なわないよう、また他者の手に渡らないよう、警備員が法的根拠を持ってその物を支配下に置くことを指します。
「ロビーにて財布の拾得物あり。直ちに遺失物管理台帳に記載し、保管します」
警備員は「遺失物法」に基づき、適切な手続きを行う義務があります。親しみを込めた「落とし物」ではなく、責任を伴う言葉としてこの用語を使います。
2. 設備と場所:緊急事態を言語化する
「3階エリアで自火報が作動。直ちに現場へ急行し、火災の有無を確認します」
パニックを防ぐため、「火事です」と言う前にシステムの状態を正確に共有します。一分一秒を争う現場において、最も効率的な伝達手段です。
「不審者を発見。建造物侵入の疑いがあるため、直ちに警察へ通報します」
法的な定義に基づき、「どこに」侵入されたかを正確に呼び分けます。これにより、警察側も事態の重要度を即座に判断することが可能になります。
3. 状態・行動を表す言葉
「このエリアは現在、当社が占有管理しており、立ち入りを制限しています」
警備の権限や責任の範囲を明確にするための言葉です。
「定時巡回において、非常階段の施錠に異常がないことを確認しました」
ただの「見回り」ではありません。決められた経路、時間、チェック項目に基づき、異常を未然に防ぐ高度な業務を指します。
これらの言葉は、私たちが背負っている「安全を守る責任」の裏返しでもあります。
言葉ひとつを正確に使う。それが、プロの警備の第一歩です。
お問い合わせ・ご応募
五輪警備保障では、プロの誇りを持って働きたい仲間を募集しています。
〒277-0855 千葉県柏市南柏1丁目4番16号
TEL: 04-7144-1505


