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オンとオフの切り替え術!現場の集中力を高めるための"風呂活"のススメ

オンとオフの切り替え術!現場の集中力を高めるための"風呂活"のススメ

警備のプロが最も大切にすること

 

五輪警備保障株式会社のブログをご覧いただきありがとうございます。 地域社会の「安全」と「安心」を支える私たち警備員にとって、何よりも大切なのは**「集中力の持続」**です。交通誘導警備で一瞬の判断が求められる時も、施設警備で周囲の異変に気づく鋭い洞察力も、すべては高い集中力があってこそ発揮されます。

しかし、人間である以上、常に集中し続けることは不可能です。一日の勤務を終えれば、心身には必ず疲労が蓄積します。この疲労を次の勤務までに確実にリセットし、「最高の集中力」を準備すること。これもまた、プロの警備員に求められる重要なスキルの一つだと私たちは考えています。

そこで今回は、毎月26日の「風呂の日」にちなみ、私たち警備員が実践している、心身の疲れを洗い流し、現場の集中力を高めるための**「風呂活(ふろかつ)」**、つまり「お風呂を活用したオンとオフの切り替え術」について、具体的な方法と理論を交えてご紹介します。


 

第1章:なぜ「風呂活」が警備員の集中力維持に必須なのか

警備員の仕事は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。

 

1.1. 肉体的な疲労

 

交通誘導では、夏場の炎天下や冬場の寒風の中、長時間立ち続け、車両や歩行者を誘導します。施設警備の巡回業務でも、広い敷地内を歩き回るため、足腰に負担がかかります。この肉体的な疲労を放置すると、翌日のパフォーマンスが低下し、判断の遅れやヒューマンエラーの原因になりかねません。

 

1.2. 精神的な緊張

 

警備業務中は常に「何か起こるかもしれない」という警戒態勢にあります。特にイベント警備や緊急時の対応では、周囲の状況を絶えず監視し、冷静な判断を瞬時に下す精神的な集中力が必要です。この張り詰めた緊張状態は、勤務終了後もなかなか抜けず、良質な睡眠を妨げることがあります。

 

1.3. お風呂の持つ3つの医学的効果

 

この肉体的・精神的な疲労を解消するのに、最も効果的で手軽なのが「入浴」です。お風呂には、主に以下の3つの効果があります。

  1. 温熱効果: 体が温まることで血管が広がり、血流が改善します。これにより、筋肉に溜まった疲労物質(乳酸など)の排出が促され、肩こりや腰痛の緩和につながります。
  2. 水圧効果: 湯船に浸かることで水圧が全身にかかり、手足に滞りがちな血液が心臓に戻るのを助けます(マッサージ効果)。これは特に立ち仕事の警備員にとって、むくみ解消に非常に有効です。
  3. 浮力効果: 湯船の中では体重が約10分の1程度に感じられ、体全体を支える筋肉や関節が解放されます。このリラックス状態が、精神的な緊張を緩めるのに役立ちます。

この3つの効果を最大限に引き出すための具体的な方法、それが私たちのおすすめする「風呂活」です。


 

第2章:警備のプロが実践する!疲れをリセットする「風呂活」の具体的な手順

疲れをリセットし、翌日の集中力を高めるための「風呂活」は、ただ熱いお湯に浸かるだけではありません。重要なのは「温度」「時間」「活用アイテム」の3点です。

 

2.1. 基本の「風呂活」:38℃~40℃のぬるま湯に15分~20分

 

高いリラックス効果と良質な睡眠を導く最も効果的な入浴法は、「ぬるめの温度で、やや長めに浸かる」ことです。

  • 温度: 38℃~40℃
  • 時間: 15分~20分

熱すぎるお湯(42℃以上)は交感神経を刺激し、逆に体を興奮させてしまいます。一方、38℃~40℃程度のぬるま湯は副交感神経を優位にし、心身を深いリラックス状態へと導きます。就寝の約1~2時間前に入浴を済ませることで、体温が下がるタイミングでスムーズに寝付くことができ、質の高い睡眠が確保できます。

 

2.2. 立ち仕事の救世主!ふくらはぎの「部分浴」と「マッサージ」

 

長時間立って誘導や巡回をする警備員にとって、最も酷使するのは足腰です。湯船の中でも、特に下半身のケアを意識しましょう。

  1. ふくらはぎへの水圧マッサージ: 湯船の中で、ふくらはぎを軽く揉む、または指圧します。水圧と温熱効果が相乗し、疲労物質の排出が促進されます。
  2. 足首のストレッチ: 湯船の中で座り、足首をゆっくりと回したり、甲を伸ばしたりしてストレッチを行います。血行を促進し、むくみの解消に効果的です。

 

2.3. 精神的な緊張を解く「3つの活用アイテム」

 

精神的な緊張を解きほぐし、深いリラックスを得るために、入浴剤やアロマを積極的に活用します。

  1. 炭酸入浴剤(重炭酸ソーダ): 炭酸ガスが皮膚から吸収されることで、さらに血管が拡張し、血流改善効果が高まります。体全体の温まりを助け、疲労回復を加速させます。
  2. ラベンダーやカモミールのアロマ: これらの香りは鎮静効果があり、副交感神経を優位にする作用があります。バスルームに数滴垂らしたり、アロマキャンドルを使用したりすることで、リラックス効果が高まります。
  3. スマートフォンから離れる: 現場での緊張感から解放されるため、お風呂にはスマートフォンなどの電子機器を持ち込まないのが鉄則です。目を閉じて静かに浮力効果を感じる「瞑想風呂」を試すことで、頭の中の情報を整理し、精神的なリセットが図れます。

 

第3章:風呂活で得る「集中力」の正体と翌日への繋げ方

「風呂活」の最終的な目的は、疲労をリセットすること、そして翌日の業務で最高の集中力を発揮するための土台を作ることです。

 

3.1. 集中力を高めるのは「睡眠の質」

 

現場で高い集中力を維持できるかどうかは、前日の**「睡眠の質」**にかかっています。警備中に判断ミスや見落としが発生する最大の要因の一つは、睡眠不足による注意力の低下です。

前述したぬるま湯での入浴は、深部体温をコントロールし、質の高い睡眠へと導く最も強力なツールです。良質な睡眠は、脳の疲労を回復させ、記憶力や判断力を向上させます。これが、翌日の現場での**「一瞬の判断」**を正確にするための基盤となるのです。

 

3.2. 精神的なリセットが「安全意識」を再構築する

 

警備の仕事は「慣れ」が最も危険です。毎日同じ現場で同じ業務を繰り返していると、どうしても緊張感が緩みがちになります。

「風呂活」で得られるリラックス状態は、この「慣れ」から意識を解放し、自己の心身の状態を客観的に見つめ直す時間となります。湯船に浸かりながら、「今日の現場でのヒヤリ・ハットはなかったか」「次の勤務では何に注意すべきか」を冷静に振り返ることで、安全意識をゼロから再構築することができます。これは、プロの警備員として非常に重要な「セルフ・コンプライアンス」の徹底に繋がります。

 

3.3. 五輪警備保障が目指す「一生働ける企業」の実現に向けて

 

五輪警備保障は、「一生働ける企業」を目指し、社員の皆様が健康で長く活躍できる環境づくりに力を入れています。その一環として、私たちは警備員一人ひとりの体調管理、すなわち「セルフ・ケア」を非常に重視しています。

警備業務は体力が求められる仕事ですが、今回ご紹介した「風呂活」のように、日々のセルフケアを工夫することで、若手からベテランまで、誰もが長く、高いパフォーマンスを維持することが可能です。現場での安全を確保するためには、まず自分の心身の安全と健康を確保することが最優先です。


 

おわりに:明日の現場を万全に

 

10月26日「風呂の日」に、警備員の「風呂活」についてご紹介しました。

現場で汗を流し、地域社会の安全を守る警備員の皆様、そしてこれから警備の仕事を始めようと考えている皆様。ぜひ、今夜から「風呂活」を実践し、心と体をリセットしてみてください。

私たちは、リフレッシュされた最高の集中力と、冷静な判断力を持って、明日も皆様の安全と安心をお守りします。

これからも五輪警備保障株式会社をよろしくお願いいたします。


【今日のポイントまとめ】

  • 温度: 38℃~40℃のぬるま湯でリラックス。
  • 時間: 15分~20分の半身浴・全身浴で疲労物質を流す。
  • アクション: 湯船でふくらはぎをマッサージし、立ち仕事の疲れをリセット。
  • アイテム: 炭酸入浴剤やアロマでリラックス効果を最大化。
  • 目的: 質の高い睡眠を確保し、翌日の現場で最高の集中力を発揮する!
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